高基礎の定義
高基礎は通常より高い基礎のことをそう呼ぶだけです。
はじめに言っておくと、地面より何cm上がってれば高基礎、という定義はありません。
戸建ての場合基礎の高さや幅は、二階建てであれば幅が120mm(12cm)以上、基礎の高さは地盤面(GL)から300mm(30cm)以上と決められています。(建築基準法施行令・建設省告示第1347号)
(べた基礎)立上り部分の高さは地上部分で30cm以上と、立上り部分の厚さは12cm以上と、 基礎の底盤の厚さは12cm以上とすること。
告示、というのは、法律と同等のもので、一般的には建築基準法だと思って良いです。要するに、基礎は地面から30cm高くなっていて、基礎それぞれの幅が12cm以上あればOKです。
自分の戸建てを建築する際に、基礎をチェックすることがあれば、この数字は最低限クリアしてないといけないのですが、事情によりこの数字に足りないこともありますので、この数字をクリアしてない場合、どうしてそうなってるのか、施工会社や設計者に確認をとるべきです。
さて、この数字よりも高さが高ければ、例えば地面から40cmだったら高基礎か、というとそうでもないです。なぜなら、最初に言った通り高基礎の定義は無いから。さすがに50cm以上になると、多くの人が高基礎と呼ぶようになるとは思いますが、正確に何cm以上が高基礎、と決めることは出来ません。ハウスメーカーや工務店ごとに決めてるだけです。
なぜ高基礎が必要なのか
高基礎にしたい、という施主の意向もあるでしょうし、設計者の判断で高基礎にする、という場合もあると思います。高基礎にする、ということは家と床の間に空間が出来るということなので、湿気が多い土地では有効な手段です。
極端に言えば、2mの高基礎を作ってその上に家を乗せ、基礎の部分は車庫にする、という方法も出来ます。この場合、家の高さそのものが別の法律にひっかからないか検討の必要があります。
基礎が高いから丈夫だとか、基礎幅が分厚いから安心、ということでもありません。基礎幅を分厚くした結果、施工費が上がってしまったり、メンテナンス性が悪くなったり、ということがあり得ます。
もし、自分の家が高基礎になることがわかったら、なぜ高基礎なのか、理由をを聞いたほうが良いです。必ず理由があるはずです。
深基礎と高基礎の違い
深基礎とは 深基礎は一般的な基礎より深く打つ基礎のこと。 擁壁を作る必要がある場合や、地下室を作る場合に深基礎が用いられることが多いです。 通常は、地盤面から埋まっている部分(根入れ深さ)は250mm ...
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