まずは、用語の整理をしましょう
在来工法とツーバイフォー(2x4)という言葉は、家を買おうと思ってる方は聞いたことがあると思います。
今回は、ツーバイフォーと在来工法の違いと、その他の工法についても簡単に解説致します。
建物を作る際には、色々な工法(建て方)があります。
また、違う呼び方でも同じ工法を指している場合がありますので、一旦整理しておきましょう。
在来工法
在来工法は、木造軸組工法、伝統工法と呼ばれることもあります。
合わせて木造軸組在来工法という呼ばれ方をすることもあります。
全て同じものを指していますので、在来工法=木造軸組工法、という認識で問題ありません。
在来工法は「在来」という名の通り、日本で昔から行われている工法です。
そのため、ほとんどの大工さんが在来工法で建てることが出来ます。
ツーバイフォーは比較的新しい工法のため、昔ながらの大工さんは出来ない場合もあります。
日本の住宅は在来工法が圧倒的に多いです。
それだけ需要があるということは、ノウハウも蓄積されているということになりますし、部材も多く揃っているということになります。
ただし、他の工法に比べ、大工さんが全て手作りで仕上げていくので、大工さんや現場の職人さんの腕次第で出来上がりに差が出ます。
ツーバイフォーの場合は、木材は工場でカットしてから組み立てますが、在来工法の場合は大工さんが木材を作り上げていきます。
最近では、工場でカットした木材を使うことも多いので、昔ほど出来上がりに差は出ないようになってきています。
在来工法の場合は、木造軸組工法と呼ぶだけあって、軸で家を作り上げていきます。
柱、梁をプラモデルのように組み立てて家の形を作っていくのです。
割り箸をイメージしてもらって、それで家の形を作ると思ってください。
Wikipediaより
ツーバイフォー(2x4)工法
ツーバイフォー工法は、枠組壁構法と呼ばれることもあります。
枠組み、壁、という文字からわかるように、枠と壁で家を作り上げる工法です。
比較的新しい工法で、発祥は北米です。
寒い地域で生まれた工法なので、気密性、断熱性が高いという特徴があります。
Wikipediaより
在来工法は柱と梁、つまり軸で家を組み立てていきますが、こちらの場合は壁で家を組み立てていきます。
とは言え、柱が無いわけではありませんし、このあたりが一般的には非常にわかりにくいところですが、ツーバイフォーは壁式工法になるので、壁で家を支えています。
イメージとしては、割り箸で組み立てていくのが在来工法、まな板で組み立てていくのがツーバイフォー工法です。
とはいえ、まだわかりにくいですよね。私も最初はよくわかりませんでした。
ここから違いをじっくり見ていきますので、最後には理解できていると思います。