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土地が無い状態で建築相談に行っても良い?

土地が無いと対応がそっけない。

土地がある場合と無い場合では、ハウスメーカーの対応が大きく違います。

土地が無い状態で相談に行って、塩対応された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

なぜそのような対応になってしまうのか?

それは、建物の設計プランは土地の状態で大きく変わるからです。

 

用途地域によってもプランは大きく変わる。

例えば、用途地域というものがあります。

一種低層、二種低層、一種中高層、商業・・・などなど、土地には色々な用途地域が定められています。

あまりにも田舎の方ですと用途地域が無い場合もありますが、大抵の地域でその土地でやっていいことと悪いことが決められているのです。

例えば高級住宅街をイメージしてください。

パチンコ店や工場は、そこには無いと思います。

それは建てたくても建てられないからなのです。

ある日突然、家の隣に風俗店ができたら困りますよね?

こういった困ったことにならないように、建ててもいいものが決められているのです。

 

用途地域だけではなく条例や法律でも左右される

用途地域だけでも、家の高さや大きさが制限されますし、他にもその地域だけで定められている条例などもあります。

京都や鎌倉でマクドナルドの看板の色が普通と違ったり、コンビニエンスストアの看板が地味になっていたりという話を聞いたことがあるかもしれません。

あれは条例によって、制限されているからなのです。

 

さらに、土地や近隣の状況によっては家の高さが制限されますし、隣の家との距離も制限されます。

あなたの家の南側に4階建てのマンションが出来て、全く太陽光が入らなくなったらこまりますよね。

北側斜線制限や絶対高さ制限という法律で、このようなことが起きないようにしています。

 

さらにさらに、家と接する道路幅の大きさによっても、建てられる家の大きさが決まります。

昔からの住宅街ですと、細い路地を抜けて奥に入らないと行けない家があると思います。

こちらは「旗竿地」と呼ばれる状態で、実はこのような土地には新築の家は建てられません。

リフォームは出来ます。

なぜ建てられないのかというと、消防車が入れないからです。

火事になった時に消火活動が出来ないということを避けるために、旗竿地には家が建てられないことになっています。

 

これだけではなく、土地によっては高低差が大きいものもありますし、思わぬ制限がかかっているかもしれません。

この状態で仮に設計プランを作ったとしても、そのプラン通りに家が建てられないことが多いのです。

だから、大抵のハウスメーカー、工務店、建築事務所でそっけない対応をされてしまうのです。

だって、建てられもしないプランを作っても時間の無駄ですからね。

 

土地がない場合はどうやってハウスメーカーを探す?

中には土地が無い状態でもプランを作ってくれるところはあります。

そういったところはなかなか対応が良いと思っていいかもしれません。

 

ただ、作ってくれないところがほとんどですので、作ってくれないからダメってことではありません。

作ってもプラン通りにならないなら、双方にとって時間の無駄なわけです。

 

もし、なんとなく家のイメージが欲しいという場合は、いまはフリーソフトでも作ることが出来ますので、自分で作ってもいいかも知れません。

とにかく、家を設計するには土地ありきだと思っていたほうがいいでしょう。

 

もし、土地が無い状態で家の設計を考える場合には、二通りのパターンがあります。

  1. ハウスメーカーや工務店に土地探しからお願いする。
  2. 自分で仮の土地を提示して、そこに合わせたプランを作ってもらう

あなたがすでにお気に入りのハウスメーカーがある、という場合は1のパターンがオススメです。

なぜなら、その土地に収まらないプランは絶対に作りませんし、プランが収まる土地を探すからです。

料理で例えれば、食べたいものをリクエストして、材料を買うところからやってもらう、という感じです。

 

一方、2のパターンの場合は、色々なハウスメーカーを回ってみたいという場合に使える手法です。

ただし、結局土地が決まっていなければ作ってもらったプランを見直しすることになりますし、良い設計プランが出てきたとしても、その通りに作ることが出来ないかも知れません。

料理で例えれば、材料を買ってきて、これでなんか作って、とお願いする感じですね。

せっかく作ってもらっても、好みの味付けでは無いかも知れません。

 

企業の姿勢が見えるかもしれません

どちらも一長一短ではありますが、家を建てる際には「土地有りき」で話が進むことがわかると思います。

だから、大体のハウスメーカーで資料請求の際、土地があるか無いかを聞いてくるのです。

土地が無い人は相手にしない、ということではありません。

むしろ、土地が無い状態でどのような対応をしてくれるかによっても、その企業の姿勢も見えてくるかもしれません。

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