大きな電気魔法びん、のようなもの
エコキュートは、電気代が安くなる深夜に、電気でお湯を沸かして貯めておくもの。わかりやすく言えば、大きな電気魔法びんのようなものです。
沸かす方法として、ヒートポンプという技術を使ってお湯を沸かします。簡単にいうと、空気をギュッと圧縮して、その熱を利用します。そのため、深夜帯にヒートポンプを動かす音がするので、この音を気にする人もいます。
家族の人数が多い家庭では、お湯も大量に使いますので、お湯を沸かすためのコストが安く済むのは魅力です。深夜帯の電気代は昼間の半額近いこともあるので、非常にお得にお湯が沸かせます。
容量が小さいエコキュートだと昼間に使っているうちに、お湯が無くなってしまうこともあるので、家族構成に合わせたエコキュートの設置が重要です。
エコジョーズは全く別物、仕組みも商品も違います。
似たような名前の商品に、エコジョーズがありますが、全く違う商品なので気をつけましょう。
エコジョーズはガスを効率よく使う製品で、電気を使うエコキュートとはそもそも違います。
ガスでお湯を沸かす時に捨てていた熱を再利用して、お湯を沸かすのがエコジョーズなので、お湯を貯めておくこともありません。
エコキュートには設置スペースが必要
エコキュートはその性質上、お湯を貯めておくタンクが必要となります。そのため、新築時であれば設計段階でエコキュートのスペースを考えておく必要があります。
リフォームの場合ですと、設置スペースが無い、ということもあり得ます。
最近は各社いろいろなタイプを出してきていますので、なんとか頑張れば設置可能なケースが多いですが、一度見積もりをしないとなんとも言えないところです。
色々なメーカーのエコキュートがあります。
また、エコキュート、と一口にいっても、色々な会社のエコキュートがあります。性能は大きく違いませんが、好みがあれば、どの会社のエコキュートが良いかも考えておくと良いでしょう。
ただし、工事業者それぞれに得意なエコキュートメーカーがあります。なぜ、得意かそうでないのがあるかというと、単純に取引があるかどうか、がまず1つ、次に施工数が多いかどうか、という理由です。
エコキュートの主要な販売メーカーをざっと上げるだけでも下記の通り。
- パナソニック
- 三菱電機
- ダイキン
- 日立
- コロナ
それぞれ、直接取り引きをしているメーカーがあったり、代理店が挟まっていたり、というケースがありますので、工事業者ごとに直接取り引きしているメーカーの方が安く出来るわけです。
また、同じ価格帯であった場合でも、やはり施工数が多いほうが工事業者としても安心して設置出来ます。メーカーごとに説明書や設置方法が違いますので、当然ながら、慣れているメーカーの製品を設置したい、と思うわけです。
そのため、もしあなたが、お気に入りのメーカーがある、ということでしたら指定をしておくことが大事です。特に新築時であれば業者側もメーカーと交渉の余地があります。
リフォームの場合は、お気に入りのメーカーを安く施工できるかどうか、を聞いてみたほうが早いです。
性能は大きく違いませんので、気にしないということであれば、安く出来る業者を選ぶと良いでしょう。