CLTとは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)の略。
日本語では、直交集成材。
構造材、要するに家を建てる木材を作る方法のことで、一般的にはCLTパネルのことを指す。
住宅を建てる際には、無垢材、集成材などを用いるが、CLTは集成材の仲間。
通常の集成材は同じ方向にひき板を接着していく(ラミネイティッド・ティンバー)が、板の方向が層ごとに直交(クロス)するように重ねて接着したものがCLTである。
構造材として非常に強度が高く、1995年ころからオーストラリアを中心に広まり、日本でも使用する例が出てきた。
ヨーロッパでは中高層住宅や集合住宅もCLTで建築されることも多い。
通常の集成材
CLTパネル
つくばCLT実験棟(CoCo-CLT)
RCと同様の強度で、RCより軽く、工期も非常に短く建てられるのが特徴。
鉄筋コンクリートで1ヶ月かかるものを、1日で建てたという例もある。
木造建築は火に弱いというイメージがあるが、構造材としても木材は燃えると炭化し火を防ぐため、想像しているより燃えにくい。
住宅とは違い、大規模施設であれば利用する木材も多くなるため、木材の需要喚起に繋がると期待されており、日本の国産杉でもCLTパネルを作ることが出来るため、国産材の需要拡大にも期待されている。
通常の木造建築よりも単価はあがるが、内装はCLTパネルをそのままの状態で使うことが出来るため、クロスや内装仕上げの分を考慮すれば、単価はそれほど変わらない可能性もある。
参考リンク↓
一般社団法人日本CLT協会
CLT建築推進協議会