友人や家族で、実際に家を建てたひとがいるなら、ぜひ見せてもらいましょう。
暮らし方や家具の量や種類のイメージがつきやすくなります。例えば18畳のリビングダイニングであってもキッチンの配置、家具の配置や量によっては意外と狭く感じるかもしれません。
もし実家が戸建てならば、年月が経過するとどの部分が劣化していくのか、住んでいて不便な点はなにか、など聞いてみると非常に勉強になると思います。
住んでいると意外と気にしなかったことでも、いざ建ててみよう、という視点でみると見えなかったものが見えてきます。
ポイントは、導線がどういう設計になっているか。
家の設計はキッチンや浴室、トイレなどのパーツをはめ込んでいくのがメインです。
各居室の大きさはほぼ決まっています。大きな浴室が欲しいとか、大きなトイレが欲しいとか、でなければトイレや浴室は最低限の大きさになります。
その分、リビングやキッチンにスペースをとることが出来るからです。
日当たりや法律を考慮してパーツを配置しますが、どういう導線にしたいのか、というのは施主であるあなたにしか決められません。
そのため、設計段階ではどういう生活をする予定か、希望する導線はあるか?ということを聞かれます。
例えば、外から帰ったらすぐに手を洗いたい場合、浴室を玄関近くに配置することも考えられますし、手洗器だけを玄関付近に設置することも考えられます。
手洗器だけを置いた場合、浴室の配置は自由になりますが、手洗器分のスペースを取らなければなりません。
細かいことを言い出すと本当にキリがありませんが、現段階ではまだそこまで難しく考えず、住んでいて不便だった点や、こうすればよかった、などを聞いてみると良いでしょう。
収納を増やせば、外に置く家具は少なくて済みますが、居室が狭くなります。
そこは家具でカバーするのかどうか、などをみてみると、家具がどういう配置になっているか、なぜそこに家具があるのか、が見えてきます。
実は家具は無くても良かったのかもしれませんし、置きたい家具があったのかもしれません。
まずは、その家の何が良くて、何が駄目だったか、というのを聞いてみるのが一番良いと思います。